2017年10月21日土曜日

【ご案内】『Re 農地』講座 第5回(全8回)~ 農地をリノベーション!




『Re 農地講座』~農地をRenovation!~ 第5回目のご案内です。
第1、2回目と道具とカラダの使い方を学び、第3、4回目は「土壌」「農法」について学んできました。

第5回目は周辺環境にも視野を広げ、現在里山ではきってもきれない課題、獣害をもたらす動物「イノシシ」に着目します。
巷では、獣害対策というと駆除がメインですが、それだけでは根本的な解決にはならないようです。そこで、今回は、農地の作り方、地域コミュニティの力で、イノシシを寄せ付けない・増やさない地域を自分たちでつくる術と実例を学びます。島根や九州などの小さな町で成果が上がっており、近隣では大磯町でも実践が始まっています。

午後は敷地内にある素材で植物リースを作ります。
材料をわざわざ購入しなくても、身近な自然に目をこらすと可憐で美しい素材がたくさんあります。普段見過ごしてしまう小さきものを見つけ、リースに仕立てる視点と技を学び体験します。今年のクリスマスや新年のお飾りは手づくりリースをどうぞ。

□講義
・イノシシから守れる農地づくり・地域づくり...
□実習
・敷地にある植物でリースづくり
□参加費:3000円/回 *『Re 農地』ランチ付        
□アクセス:東海道線根府川駅より車5分。電車の方は根府川駅まで送迎。お車の方は駐車場有。
□講師
・イノシシ
弘重穣さん(自治体職員)
大学院時代から農村の魅力に取りつかれ、約10年間、全国各地の村づくりや鳥獣害対策に関する調査研究に携わる。研究のかたわら、山梨県の山村で農地再生や都市農村交流活動などを主催。その後、町役場に入庁し、現在は行政職員として農業振興に携わっている。
・リースづくり
駒やすえさん(折々を束ねてアメツチ主宰 植物リース作家 )
片浦のあちこちで、早川のおじいさんの山で、国府津の憧れの方のお庭で、小田原の散歩の小道で…。大切にひと花ひと枝摘み束ねたリースや飾りを作っています。ギャラリー展示、販売、リース作りワークショップ、店内装飾の機会も頂いています。

■お申込み
 お名前、連絡先(メールアドレス、携帯電話番号)、交通手段をご記入の上、下記までご連絡ください。
電話: 080-4612-8420(きやま)
Eメール:kataura55sep@gmail.com

■申込み締切:11月7日(火)夜まで
■主 催:片浦食エネプロジェクト

※11月の実践編(草刈デイ)は11月25日(土)10時~15時(出入自由、無料)を予定しています。

2017年10月13日金曜日

【活動報告】第4回太陽エネルギー100%で星空上映会+暮らしの道具展

9月30日(土)に開催の「第4回太陽エネルギー100%で星空上映会+暮らしの道具展」、100名を超える方にお越しいただきました。

片浦見聞録では、地域の大先輩たちから未来へつながるいくつものエールをいただきました。
未来を拓くには「情熱」と「理想」、小さい石も投げれば輪がひろがる、ふるさとのために嬉しい時も辛い時も手を携えてやりきる覚悟、、、先輩たちが実際歩いて実践してきた道程だから、言葉にチカラが満ちています。

お母さん達がつくり朗読した紙芝居「根府川の亡霊たち」では、明治時代から伝わる片浦の昔話を臨場感たっぷりに再現しました。
 
シナリオ、絵、朗読とも、片浦小学校の図書ボランティア、読み聞かせグループのお母さん達の手づくり、すべてオリジナルです。当時の暮らしの様子や風習も丁寧に描かれています。精度高い!
 
今回のテーマの一つは、この地域をずっと支えてきた鰤漁でした。そこで、鰤漁とセットで語られる定置網を体験しようと、漁師さんから本物の網をもらい体育館に作っちゃいました。網には子ども達が描いたお魚を泳がせ、みなさんにお魚になってぐるぐる体験していただきました。
網はかつて海で大活躍した本物です。通常海の中にある定置網も今回は陸の上で主役になり嬉しそうでした。

 定置網を体育館に作るって、実は誰もやったことがないことなのです。なにせ通常海の中に仕掛けるものですから。どうやって作ろうかから始まり、仕事帰りを利用し試作を繰り返し、試行錯誤して、できちゃいました!

昔懐かしのおやつ「なべやき」も大好評。先輩たちからもお墨付きをいただきました。なんてたって小麦も塩も片浦産ですからね。Re農地で育てた小麦を挽き、江之浦の海水を炊いて作った塩でつくり、皆さんにふるまいました。ホットケーキより美味しい!

 なべやきを座って食べれるお茶の間もつくりました~。

 暮らしの道具展では、長い間この地を支えてきた石業と海にまつわる道具を選びました。
当日来場された、かつて石も海も経験し、これらの道具を使いこなした大先輩達から聞く道具談義は大変興味深く貴重なお話しでした。カタチがない分どんどん喪失していってしまうこれら人間の知恵と技を今この時点でしっかり受け継いで次代につなげてくことが希求のことだと強く感じました。

 海苔をとるもの、かご、魚をつくもの、海に入る履物、、、POPは子ども達が描いてくれました。

 たこつぼの推移。明治時代から現在まで。たこが獲れました~(笑

石の道具です。実際、80歳前後の先輩方まで、この道具で石をわっていたそうでう。根府川石とは国内でも大変有名な石なんです。

政治も社会もがらがらぽんの変容の時代、来し方を深く見つめ過去を知り学ぶことこそ、確かな礎と行く手を創ることができるように思います。そして一人ひとりが確固とした礎と意志をもつこが、揺れ動く社会に安定と安心をもたらすと信じます。

無事終了。お疲れ様でした。きれいな月夜です。
感謝をこめて。

(写真提供:廣井隆史、加藤隆彦、弘重穣、ミチル、中川あゆみ、徳谷明美)