2012年3月31日土曜日

太陽光パネルを片浦小学校の校庭に設置しました。

2月のワークショップで、小田原市内外から参加くださった50人の方々と作った太陽光パネル40W×4台。
そのうち3台は通学路を照らす外灯として片浦小学校まわりに、1台は片浦中学校の校庭を照らす外灯として設置することになりました。有事の際には非常電源として1台につきノートパソコンで8時間程度、携帯電話は10時間程度は充電、使用できるし、夜間は外灯として灯りがともる、何とも力強い味方です。
正面玄関の横に、外灯の電源として一緒につけました。
もう一つは、正門はいったところに設置。ここから30m奥に外灯をつけて、門に至る通学路の坂道を照らしています。
パネルの取り付けは、ソーラーネットの川上さんに教えてもらいながら、根府川在住のあつし君、市教育委員会の佐藤さんとパネル取り付けにチャレンジ。今後は地域の人たちだけで取り付けれるようになれば、設置費用も地域内でまわります。
さて、1枚のパネルがどうやって外灯とつながるんだろう?電気はめっぽう苦手で、一晩寝るとWとVの関係がよくわからなくなる一般的女子の私がレポートします。
 2月に手作りした太陽光パネル、40W/枚。
 裏に設置用パイプを取り付けます。
これがバッテリー12V。廃品利用です。
バッテリーをプラボックスの中にいれ、動かないよう緩衝材でおさえます。 

前回、セメントを流し込んで作った土台とポール。今日はこれにソーラーパネルと外灯を取り付けます。
ポールの横に、先ほどのバッテリーをいれたプラボックスを設置します。
 ポールに太陽光パネルを取り付けます。パネルづくりから取り付けまで指導してくださる、国際NGOソーラーネットの川上さん。電気の専門家で自然エネルギーの知識や経験も豊富、かつ、藤沢で循環型農業もやってらっしゃる、たよれる当プロジェクトの知恵袋。
紫外線に強いPF管に、プラス(黒)とマイナス(白)の電線を通します。
先ほど通した電線を、ソーラーパネルに接続します。
電線管のもう一方は、プラボックスにドリルであけた穴に通し、バッテリーに接続です。
バッテリーの上にコントローラーを置きます。これはプラボックスの中にぴったりおさまるように、100円ショップで売ってる小さなすのこにコントローラーを取り付けた川上さんの特製品。コントローラとは充放電制御装置、つまり電気を使いすぎないよう、またバッテリーが過充電にならないよう制御するものだそう、ふむふむ。
 コントローラーに電線を接続
太陽光パネル、バッテリー、外灯に配線終了。外国製のコントローラーはピクトを見れば、誰でもできるようになっている優れもの。文字が読めない人もいるからだそうです。日本の説明書は読むのでいやになっちゃうけど、絵でわかるのはうれしい。
 一方、こちらはLED照明。外灯用10W。中国製で、ずいぶん値が下がって15000円/灯。
 LED外灯をパネルの裏に取り付けます。 
電線を外灯と接続し、点灯しました!
これで1セット。パネルと外灯とバッテリーとコントローラーがおさまったプラボックス。外灯で、奥の玄関入口を照らします。
 表からみたところです。なんだか、ほこらしい。
さぁ、ここでお昼ごはん♪おなかぺこぺこです。今日は照手桃がちょうど見ごろの“お山のたいしょう”へ。白から濃紅色の花が茶畑に咲きそろい、菜の花の黄色に若葉の緑、こいのぼりも気持ちよさそうに泳ぐ、懐かしい里山の春の景。
しいたけ定食をいただきます。お肉のような肉厚のしいたけを揚げたたいしょう揚げ、手作りこんにゃく、手作り味噌のきのこ汁、たけのこご飯のおにぎりで、あー、満足。なんだかお昼寝気分。でももう1灯ありますからね、がんばろう。
次は2つめのパネルです。これは、太陽が十分あたる正門横に取り付け。外灯はここから30mくらい奥のフェンスにつけて、この下の通学路を照らします。フェンスにそって樹の下に、ひたすら配線。
外灯は、下の道から10mくらいの高さの石塀を、あつし君がはしごで登って取り付けます。小学校の子供たちのために、危険をかえりみず作業するみんなの力強いお兄ちゃん。
こちらも照明点灯しました!写真だと遠くてよくわからないけど。
10時からお昼を入れて17時に終了。2灯で6時間かかりました。実際パネルを作って、それをバッテリーや照明器具と接続してみたことで、やっと電気がどうやって手元にくるのかがよくわかりました。電気がくるのってやっぱり大変なのね。これからありがたく大事に使います。
次回は残りの2灯、通学路と片浦中学校に設置の予定です。4灯つければマスターになれるんじゃない。この調子でこれから少しづつでも地域に太陽光パネルが増えていけばいいなと思います。




2012年3月25日日曜日

「シェーナウの想い」上映会報告

「シェーナウの想い」今年1月の初上映後、またたく間に全国に広がり、既に国内約30か所で上映会やイベントが催されている、旬の映画です。
4月21日(土)新月の日。私たちも根府川公民館にて、上映会を開催しました。
顔が見え、共通の話を共有できる小さな範囲で集うことを大事にしたいと、あえて回覧板、地域放送、ちらしを地域の施設に配布などのローカルな広報にこだわりました。
当日集まってくださったのは計21名、うち片浦地域から9名、小田原市内から9名、市外から3名。
上映会後は、片浦地域のかんきつ類で手作りしたケーキやクッキーをやお茶を囲んで、話に盛り上がりました。
上映後は片浦カフェ営業。美味しいおやつやお茶はかかせません。
自然エネルギーがテーマの映画だから、2月に皆で手作りした太陽光パネルも展示、紹介しました。
今日のカフェメニューは太陽光で調理しようと準備したのですが、あいにくの曇天でできず。まぁ、自然はそういうものなので、これもいい経験。
食とエネルギー地産地消プロジェクトの紹介です。これまでの活動のちらしも展示しました。
これは、実行委員でもある小田原のNPO子供と生活文化協会の岩越さんが書いてくれた力作、片浦プロジェクトの未来予想図。昨年作ったアースオーブンや、これから展開していく、自然エネルギーを利用できる小屋や、キッチンガーデンが描かれてます。

“この映画は、脱原発という意味合いと、市民がともに力をあわせることで自然エネルギー会社を作れた事実という2つの面がありますが、特に後者で大きな希望や可能性を感じる映画です”と上映会のリーダー、根府川の農家レストラン“お山のたいしょう”の佐久間さん。
上映会後は、お待ちかね!片浦移動カフェの営業です。NPO子供と生活文化協会の生出さんが、片浦の柑橘を使って焼いた片浦レモンのシフォン、伊予かんのシフォン、湘南ゴールドのパウンドケーキと、佐久間さん手作りの片浦レモンマクロビクッキーに、野原で摘んだ草花を添えて、、、。とってもあったかいママの味。そして、部屋中、柑橘のいい香り。
お茶とお菓子を食べながらおしゃべりタイム。こうやって、ゆるやかに集い、楽しみ、話すことから、何かが始まるのかもしれないですね。そういえば映画の中でも言ってたな。“母親は子供のためにライオンにもなれる。母親にはよりよく未来を変える力がある”と。あっ、もちろん、母親でなくっても、男の人にもありますね。
次回イベントは、5月13日(日)10時から根府川公民館で。
ペットボトルで太陽熱温水器を作ります。手作りの自然エネルギーで20%の電気を賄って暮らすスーパー・ソーラーおじさん、高野さんをお招きして、お話を聞いたり、温水器を作ります。晴れれば、今度こそソーラークッカークッキングにもチャレンジです。どうぞ遊びに来てください。お待ちしています♪








2012年3月19日月曜日

4月21日(土)15時 映画「シェーナウの想い~自然エネルギー社会を子供たちに~」上映会


2月にみんなで作った太陽光パネル。新学期から片浦小学校の通学路で、外灯として活躍してくれます。こうやって少しづつ自然エネルギーが増えていき、いずれは地域全体でエネルギーがまかなえれば何があっても大丈夫。
それも夢ではない話。ドイツのシェーナウ市という小さな町で、住民が自ら自然エネルギーの電力会社をたちあげたそうです。
その軌跡を綴ったドキュメンタリー映画を見ながら、自分たちに何ができるか、夢と妄想をふくらます会を下記開催します。
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「シェーナウの想い~自然エネルギー社会を子供たちに~」
 自主上映会
 
【日 時】4月21日(土) 15時~16時
     映画の後はお茶を飲みながら交流会。
     当プロジェクトの今後のプログラムもご案内します。
 
    
【場 所】根府川公民館
     小田原市根府川92 JR東海道線根府川駅徒歩3分
     http://www.doko.jp/search/shop/sc1002408/
【参加費】無料
【お申込み】事前にメールでお申込み頂けるとありがたいです
      が、当日直接お越しいただければ結構です。
       メール:kataura55sep@gmail.com
             電話: 080-4612-8420(きやま)
【内容】
ドイツ南西部、黒い森の中にある小さな町シェーナウ市の住民グループが、チェルノブイリ原発事故をきっかけに、「自然エネルギー社会を子どもたちに」という想いから、ドイツ史上初の「市民の市民による市民のための」電力供給会社を誕生させるまでの軌跡を綴るドキュメンタリー映画。